妊娠中の親子鑑定。「できること」と「できないこと」

DNA鑑定全般

静岡県内のDNA鑑定会社「DNARC」です。
親子鑑定・出生前鑑定などの、DNAによる血縁関係鑑定サービスを展開しております。

つい先日、若い女性の方からお電話にてご相談をいただきました。
ご相談内容の要点だけは以下の通り。

現在妊娠7ヶ月になります。
子供が相手の子か確認したいので出生前鑑定を考えているのですが、男性の協力が得られないので特殊鑑定を考えています。
これは可能でしょうか?

出生前鑑定は、女性の血液と男性の口内粘膜を採取し、調べるという方法です。
簡単にご説明すると、妊娠中の女性の血液中に含まれる胎児のDNAをピックアップして解析を行うという、母体への影響がない極めて安全な鑑定です。
女性は血液を利用しますが、男性は口内粘膜を綿棒を使用して採取します。

特殊鑑定は、様々なサンプルを使って解析を行う方法です。
通常の親子鑑定は口内粘膜を採取して行うのですが、これ以外の遺伝子サンプルを用いることを弊社では「特殊鑑定」と呼んでいます。
衣服に付いた体液や血液染み、チューインガム、タバコのフィルター、髪の毛、へその緒、涙、精液など、遺伝子が含まれているであろうサンプルを使用し、親子鑑定を解析するものです。

女性の相談内容は上記2つの複合が可能か、というもの。
通常男性側は口内粘膜で遺伝子を採取しますが、これをタバコのフィルターや髪の毛に変更することもできるのか。
その点をお聞きになりたかったのです。

出生前鑑定、現在のところ男性は口内粘膜の採取のみ

上記のご相談ですが、残念ながら答えはノー。出生前鑑定と特殊鑑定を組み合わせることはできません。

出生前鑑定は今こそ女性の血液と男性の口内粘膜を使用して鑑定を行っていますが、実はほんの数年前までは事情が違っていました。
その時に利用したのは両社とも血液。
男性からの血液採取も必要で、今よりも気軽なものではありませんでした。

そこから男性側は口内粘膜を使う形に技術が進歩したという背景があるなか、特殊鑑定まで範囲が広がるのはまだ時期尚早。
将来的には様々なサンプルが使えるようになるのかもしれませんが、口内粘膜の採取がどうしても求められているのが現状なのです。

今回の女性には上記の件をご説明し、納得していただきました。
お子様が生まれたあとに改めて親子鑑定を行うか、それとも特殊鑑定をするのか、改めてお考えになるということでした。

このような親子鑑定のお悩みがございましたら、どうぞ弊社にご相談ください。
お電話でもメールでも結構です。
必ずあなたのお役に立てる自信があります。